REFOREST
2013年の冬、私はドイツに住んでいました。
乾いた空気を肌で感じながら、部屋の窓から白茶けた緑の草地と弱々しく線の細い木々を毎日見つめていると、私は自ずとアマゾン熱帯雨林の潤いのある自然のことを考えていました。
その時からアマゾンを訪れる夢が膨れあがり、様々な文献を通してアマゾンの大自然にあるダイナミックな水の循環や生き物の多様性、そこに住む原住民の人たちの深い思想と文化について知ると同時に、今アマゾンの抱える森林破壊の問題を知るようになりました。 不法な伐採、鉱山開発、牧場や農地の開拓。それには、私たち日本を含む先進国の消費がとても深く関わっています。自分の手にするモノがどこからどのように来たものなのかわからないことが当たり前になってしまった社会ですが、私たちはいつも世界の反対側とつながりがあるということを忘れてはならないと思いました。
2020年の夏は、アマゾンでのアート・ワークショップに参加する予定でしたが、世界の情勢が一変し、私のアマゾンへ行く夢も延期になってしまいました。
そしてこのパンデミックの中でアマゾンの森林はさらに破壊が進み、大自然を一時的な利益に引き換える動きはさらに加速されました。
「REFOREST」の作品は、生き物全てを潤す水の循環を担う緑を取り戻したいという願いを込めています。
私たちが豊かな心と明るい未来を思い描く時、それは野の草が太陽を浴びて大地のエネルギーを吸収しながら自然と鮮やかな緑に育つようなイメージであり、私たちはいつも自然と共にある存在だと感じています。
2020.12月
展示会の様子